日本のDXの遅れがますます深刻化しています。IPAが発表した「DX白書2021」では日本のDXの取り組みが米国に大きく遅れをとっていることが指摘され、スイスのビジネススクールIMDが発表した「世界デジタル競争力ランキング(2021年)」では、64カ国中28位という状況です。
こうした中、日本企業のIT化が進まない一因として、「改革に本気なリーダーほど、生き延びるのが難しい現実があるのではないか」と話すのが、AnityA代表取締役の中野仁氏です。
Darsanaでは、このテーマについて考えるためのイベントを8月4日に開催。ファーストリテイリング、RIZAPのCIOを歴任し、現在、ITコンサルティング会社「ISENSE」の代表取締役としてITを起点に企業の本質的な改革を支援する岡田章二氏と、長年、HCMソリューションの導入支援を手掛けてきたワークデイ Japan Consulting Services マネージャ 石渡理氏をゲストに迎え、ITリーダーのあり方とサバイバル術についてディスカッションを行いました。
本記事では、「ITリーダー割に合わない問題」の実態と、その中で生き残っていくための戦略について語ったAnityA 中野氏の講演の模様を動画でご紹介します。
動画インデックス
・「ITリーダー割に合わない問題」 現実的なITリーダー像と生存戦略
-DXがうまくいかない現場で何が起こっているのか?【00:01:02】
- DXがうまくいかない理由を「企画」「推進」「文化」の3つの観点から考えてみると【00:02:10】
-成果を出しながら討ち死にしないためのサバイバル術とは【00:08:28】
-救世主を前提とした変化は長続きしない【00:12:27】
-厳しいプロジェクトの現場で生き残るために【00:16:10】
-どこからはじめたらいいのか【00:25:39】
登壇者プロフィール

株式会社 AnityA(アニティア) 代表取締役 中野仁
国内・外資ベンダーのエンジニアを経て事業会社の情報システム部門へ転職。メーカー、Webサービス企業でシステム部門の立ち上げやシステム刷新に関わる。2015年から海外を含む基幹システムを刷新する「5並列プロジェクト」を率い、1年半でシステム基盤をシンプルに構築し直すプロジェクトを敢行した。2019年10月からラクスルに移籍。また、2018年にはITコンサル会社AnityAを立ち上げ、代表取締役としてシステム企画、導入についてのコンサルティングを中心に活動している。システムに限らない企業の本質的な変化を実現することが信条。